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聖書の学びと
祈りの会

毎月 第2・第3木曜日

​午後2時〜3時30分

旧約聖書の「ホセア書」を読んでいます(全14回)

 「ホセア書」について

 

 イスラエルは紀元前1020年に即位したサウル王から、ダビデ、ソロモンと三代の王による統治のもと、統一王国として約100年間繁栄の時代を謳歌しました。しかし紀元前928年にソロモン王が亡くなると、北イスラエル王国と南ユダ王国に分裂してしまいます。

  ホセアは北王国イスラエルで活動した預言者です。活動を開始したのは紀元前750年頃。それは北王国の13代目の王ヤロブアム二世(紀元前787-747年統治)の最晩年の頃になります。そこから紀元前721年まで約30年間活動しました。紀元前721年は北王国がアッシリアによって滅ぼされた年です。ホセアは母国の滅亡を目にしたと思われます。

  ヤロブアム二世の死後、北イスラエルはきわめて不安定な時代に突入します。ヤロブアム二世の跡を継いだのは息子のゼカルヤですが、彼はわずか六ヶ月王座に座っただけで、暗殺されるのです。この暗殺事件を皮切りに、紀元前721年の滅亡まで、五人の王が立ちますが、そのうち三人は暗殺によって王位を失いました。

その背景にあるのはアッシリアの台頭です。侵攻してくるアッシリアに小国は先を争うように朝貢しました。北イスラエル王国の王メナヘムは一千キカル(約35トン)もの銀を支払ったのです。このような膨大な貢納は国の経済を疲弊させただけではなく、無能な王を批判する勢力を生み出し、国の政治を不安定なものにしていきました。

このような時代にホセアは登場したのです、その活動期は北イスラエル王国が衰退へと転がり落ちた時代と重なっています。ホセアは、経済的にも政治的にも混迷の度合いを深め、ついに滅亡した母国にあって、混乱の原因がどこにあるのかを見出そうと努め、必死に回心を呼びかけた預言者でした。

 ホセア書は衝撃的な出来事から始まります。神から、実に理不尽なことを命じられます。しかしホセアは神の命令に従うのです。「ディブライムの娘ゴメル」と結婚し、三人の子が生まれるのですが、その時神はさらに衝撃的なことをホセアに語るのです。それは・・・・。

 読者を困惑の渦に巻き込みながら、14章にわたる物語は展開していきます。

 

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